24期生
陸上自衛隊
陸上自衛官(平成16年~現在)
陸上自衛隊の幹部として勤務しています。
防衛大学校卒業後、部隊勤務や大学院研修等を経て、現在は陸上自衛隊の技術系幹部として、将来の装備品の研究開発を担任する装備実験隊で勤務しています。
当面の目標は、部隊での勤務経験を活かし、部隊・隊員が任務を達成できることはもちろん、隊員たちの安全性をも考慮した装備品を作り出して現場の部隊へ送り出すことです。それにより、強靭な陸上自衛隊の創造に少しでも貢献し、国民の皆様の安心・安全な暮らしができるように貢献するのが最終的な目標です。
文武両道の校風で、自らを高めるのに適していると考えたからです。
きっかけは、阪神・淡路大震災(平成7年)が起きた際、中学生時代の生徒会役員として実施した募金活動です。その際、募金を被災地へ送って役に立てたと思う一方、自ら被災地で復興活動をしたいと思っていたところ、自衛隊の災害派遣をテレビで見て、自衛隊に惹かれるようになりました。
筑紫高校時代は防衛大学校に限定せず、国立大学進学も含めて進路は幅広く検討しましたが、結果として防衛大学校へ進むことに決めました。
高校卒業後は防衛大学校へ進みましたが、筑紫高校と同様に教官や先輩から厳しくも熱い指導を受けるとともに、国防に関する教育や訓練を重ね、自衛隊へ進もうとする気概は更に高まっていきました。
防衛大学校卒業時点では、高校~防大の期間に巡り合った方々から頂いたご指導や助言のおかげで、かつて抱いた気持ちも変わることなく、迷わず自衛隊へ進むことを決めました(就職という観点では、私は非常に恵まれていました)。
在校生時代は、先生方から厳しくも熱意ある指導を頂くことができました。また、学校生活の中でも特に同級生同士で励まし、助け合いながら頑張っていく雰囲気がありました。それらのおかげで、卒業後の防衛大学校や陸上自衛隊での精神的・肉体的に厳しい訓練にも耐えることができ、今、自衛官として充実した勤務ができているものと確信しています。筑紫高校で過ごす3年間は、将来どんな職業に就いたとしても、柔軟に対応できる基盤を付与してくれるものであると思います。
また、卒業後は、卒業期別を越えて卒業生相互が交流し合う「筑心会懇親会」や、卒業生が現役生に直接関わる「座談会」等があり、職業を越えて筑紫高校関係者との再会や新たな出会いがあり、それら1つ1つが、社会人になって以降も私の人生の財産として年々積み上がっています。
以上が、在校中及び卒業後ともに、筑紫高校に通ってよかったと思うことです。
今、思い返すと、筑紫高校の3年間こそが、私の人生の原点となっていたのかもしれません。現役生の皆様には、失敗を恐れずに学び、汗し、時には恋もし、何でもいい、1つでもいいので、「自分はこれを成し遂げた」と、卒業時には自信を持てるよう、頑張ってください。その際、仲間と一丸となって取り組む気持ちを大切にしてください。それらが、卒業後に立ちはだかるであろう数々の壁を乗り越えるための原動力となります。
筑紫高校卒業生の一人として、現役生皆様を社会でお待ちしております。